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2009 年頭の言葉
                    
寅年の年頭にあたり   
                        家元八世  川上宗順
  虎は尾を立て風を起こし千里を走り、戻れば山を屏風にしてよりかかる。
この姿をたとえて「龍の水を得たるが如く、虎の山に靠るに似たり」、と言う。
 
 一碗を点てるために掃除をし、炭を起こし湯をわかし、温石のために飯と汁と肴を用意して松風来たれば茶を点てる、これが点前。

 点前を手に入れればあらゆる処でそれを使うことができる。
寝て、起きるのも点前、食事をするのも点前、
人を話すのみ点前、仕事仕事をするのも点前。

このために我々は点前の修行をする。
点前を手に入れるか、入れないか
この関所を透過した時

眉山翁の歌

寝て起きて 飯うち食ふて
茶を点てて 死ぬまで
生きているぞ 楽しき

この千里の道は、はるか遠いが、できることのまず一歩。

一歩又一歩

本年も皆様と共に
”一歩”を進めてまいりましょう。
( ゆきま巻頭言より )
常盤木に囲まれ新年を迎えた道場


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