平成22年7月18日(日)、中野サンプラザ大ホールにおいて第35回不白流白和会大会ならびに第43回不白流白和会夏期講習会が開催されました。
本年は、授業や課外活動で不白流を学んでいる高校・大学からも多数の参加があり、ひときわ活気にあふれた講習会になりました。 |
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賑わう受付の様子
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第一部ではまず家元より
「流の茶道に対する考えは『点前を通しての自己の確立』です。このための茶道をこれからも一緒に勉強してまいりましょう。」
とお言葉があり、のち、担当監事より平成21年度の事業報告がありました。 |
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家元挨拶 |
学生席が設けられた2階席の様子 |
つづいて、80歳の賀を迎えられた12名の先生方に敬老賞の表彰が行われました。
敬老賞は、合田柳径、伊藤秀汀、豊福宗節、安藤宗蓉、橋本宗節、宇田川宗美、佐藤宗芳、田中宗葉、出井柳幸、新藤宗妙、瀬名波宗淳、伊良皆宗心の先生方でございます。
今後も皆様ますます茶道を楽しまれますと共にご健康とご長寿を願っております。
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第2部は、元東京国立博物館・科学研究費特別研究員・岩間 眞子知子先生から「茶史探訪 −喫茶のはじまりから利休までー」の講演がありました。
2009年に発表された世界最古とみられる茶畑のデータ、文献上の茶の初出、日本への伝来や伝播など、学究的な側面から捉えた茶の歴史を学びました。先生の熱意あふれる貴重なお話をうかがうことができました。 |
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点前の実技は隔年風炉と炉の稽古で本年は風炉にあたり、
「小習十三ケ条の内 茶筌飾」
「七事式の内 数茶」
を行い解説は家元が担当されました。
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茶筌飾
客の入席
軸は流祖筆「平常心是道」でした。 |
茶筌飾
東 ・小川 宗郁
茶筌が到来したことを披露するという設定でした。
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茶筌飾
写真左より
正客・伊藤 宗珠
次客・蛯子 美蓮
詰 ・杉山 柳歌
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茶筌飾
次客が茶を飲む頃、茶銘や床についてお尋ねします。
また、茶筌飾にしたわけなどもお訊きします。 |
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数茶
水屋で並んで互礼をします。 |
数茶
東・吉野 宗和
煙草盆・菓子器・折据を正客に運びます。 |
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数茶
正客・吉田 蓮和
次客・蛯子 美蓮
三客・伊藤 宗珠
四客・杉山 柳歌
順に札を引いていきます。 |
数茶
目付・宇佐美 柳漣
札元・藤村 柳恵 |
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数茶
茶を喫した人は煙草盆の拝見をします。
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数茶
おもやいで東の札が先に呼ばれた場合は目付の判断でもう一方の方が先にいただきます。 |
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数茶
目付は頃合いをはかり菓子器を正客に返します。 |
数茶
一巡した後、札元は札を戻します。 |
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