不白流ホームページ
初 釜

流を寿ぐ初釜が平成22年1月23日(土)東京美術倶楽部にてひらかれました。
本年も早朝から多くの会員が参加し、華やいだ一日となりました。

家元席 花の間
床には、流祖の双幅 「千年丹頂鶴」、「萬年緑毛亀」。長く床前をながれる結び柳に根じめは栃木の会員より届けられた見事な南天。流祖好の金獅子香合、稲穂蓬莱飾りと例年通りの飾りに家元の願いを込めた島台の濃茶をいただき、新しい一年を迎えた喜びを感じました。
 家元席
総務席 済美庵(濃茶)
床は、宗種刀自筆「ひこばえの またも栄えむ 喫茶の寿」の句がかかり、中央に茶筌蓬莱飾り、香合は如心斎の箱になる総白檀塗の交趾の獅子、紅白椿とつくばねが青竹花入に見事に生けられていました。
寄付で「福寅」きんとんをいただき、なによりも流祖作赤楽茶入、銘「大安」によって点てられた当代お好みの「孤峰の昔」は最高の濃茶でした。
  総務席
直門席 雪の間
床には香取典長の虎の画に流祖の賛「風を起し あるひは藪の奥ふかき 千里の道も一歩より行」の軸。
日の出蒔絵の茶器に、茶杓は実竹をもって作らた本樋の流祖作銘「丹頂」、その力強さに圧倒されました。
  直門席
白和会席(炉の立礼卓にて和鏡点)
この席は毎年当代好みの炉の立礼卓を使って当流独特の和鏡点が行われます。
床に見立てた朱傘青竹に当代が12年前の虎年に直門席のお軸の虎を写した色紙がかけられていました。
前日,足利からとどけられた梅が馥郁たる香りをただよわせ、華やかな道具組で本勝手、逆勝手のお茶をいただきました。
 白和会席

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