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* 波上宮献茶式並びに
  御家元古稀御祝茶会
  (2013年)
第2回全国大会茶会

平成22年11月9日(火)、旧暦10月の火除けの神とされた初亥の日、 ホテルインターコンチネンタル東京ベイにおいて表千家不白流第2回全国大会茶会が開催されました。
北の室蘭支部から南の沖縄支部(本島と八重山)にわたる全国の支部より多くの先生方を東京本部がお迎えする形になりました。
また懇親会パーティには有馬頼央様御一家も出席なされ華やな一時をいただきました。
 本席(濃茶席)の全体の様子
本席は、ホテルの宴会場をいかに濃茶席にふさわしい形にするか熟慮をされた結果、 点前座は能舞台をイメージされた斬新なお席になっていました。
開炉にふさわしく、床には流祖筆双幅「千年丹頂鶴」「萬年緑毛亀」がかけられ、花は時季の枇杷の花に南天が添えられていました。 香合は家元が新たに好まれた大阪四天王寺毬子写「宝珠」当代今右衛門作、 炭の割ぎっちょの元になったという毬枝が添えられていました。
ことに注目を浴びていたのは、やはり家元が新たに好まれた「旭日鳳凰棚」です。 お家元の発想と国立博物館の工芸品の修復を担当する小西美術工藝社の技術が融合した雅びなお棚でした。
 お家元は気さくにお客様のもとに足を運ばれ、お道具の説明をされていました。
寄付には月船公画の「日の出に松」がかけられていたほか、 流祖所持の呂宋壷、銘「大黒」などが飾られ、口切りされた壷の葉組が三宝に香り豊かに組まれていました。
 薄茶席は「炉の立礼卓を用いた巴点ー雪月花を道具組として」
会場入り口に床として宗種刀自筆「和 天下第一之宝也」の扇面が野立傘に掛けられていました。
花は当代再好の竹五重切大花入に20種以上の秋の花々が生けられていました。
 写真奥が「花」、左が「雪」、 手前が「月」の点前座。お客様はそれぞれの正面にお座りです。
 雪 
不白好「雪月花棗」に流祖作の茶杓銘「しら雪」の取り合わせ。
奥村峰石作の南鐐鍛金の水指、当代作の茶碗「雪」で格調高い道具組でした。
 月 
 眉山好「玉兎棗」に流祖作茶杓歌銘「月」の取り合わせ。
竹志作の碧彩青海波の水指、当代作の茶碗「月」で叙情的な道具組でした。
 花
  不白好「鶏頭棗」に流祖作茶杓銘「花」の取り合わせ。
竹春作の緑地金彩の水指、当代作の茶碗「花」で華やかな道具組でした。
 点心席
お心入れの点心をいただきました。
 薄茶席の窓は点前途中でカーテンがあがり、 レインボーブリッジなどの東京湾の絶景が望めました。
 口切ということで待合には茶臼が置かれていました。  会が終わるころには皆様の努力の結晶が。


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