流を寿ぐ初釜が平成23年1月22日(土)東京美術倶楽部にてひらかれました。
本年も早朝から多くの会員が開門を待ち、会場内は華やいだ一日となりました。
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家元席 花の間
床には、流祖八十二歳の双幅 「千年丹頂鶴」、「萬年緑毛亀」。あいだに家元お手造りの玉飾り。床前をながれる結び柳に根じめは見事な南天。流祖好の金獅子香合、稲穂蓬莱飾りと例年通りの飾りに家元の願いを込めた島台の濃茶をいただき、新しい一年を迎えた喜びを感じました。
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家元席
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総務席 済美庵(濃茶)
床は、流祖の若松の句「萬世の春 老松の二葉より」がかかり、中央に茶筌蓬莱飾り、香合は染付新渡の「鶴」、紅白椿とつくばねが青竹花入に見事に生けられていました。
寄付で「花うさぎ」きんとんをいただき、流祖作黒楽茶碗、銘「千代の友」に点てられた当代お好みの「孤峰の昔」は最高の味わいでした。 |
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総務席 |
直門席 雪の間
床のお軸は香取典長の「波乗り兎図」に流祖の賛。昨年の全国大会のために新たに好まれた香合「宝珠」十四代今右衛門がひときわ目をひいていました。
時代のついた刷毛目茶碗の見込みが見事で、また宗種刀自作の赤楽茶碗銘「瑞雲」にあたたかみを感じました。 |
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直門席 |
白和会席(炉の立礼卓にて和鏡点) |
この席は毎年当代好みの炉の立礼卓を使って当流独特の和鏡点が行われます。
床に見立てた朱傘青竹に当代が12年前の卯年に描かれた色紙がかけられていました。「跳ねて飛び身を納めたる玉兎松竹梅のあら玉の年」にちなんで松竹梅も根元に飾られていました。
家元手描きの干支棗、吹墨花の主茶碗など華やかで楽しい道具組でした。
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白和会席 |
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総務席・直門席待合 |
点心席 |
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