不白流ホームページ
初 釜

流を寿ぐ初釜が平成24年1月28日(土)東京美術倶楽部にて開催されました。
寒さの中、本年も早朝から多くの会員が開門を待ち、会場内は華やいだ一日となりました。

家元席 花の間
床には、流祖七十九歳筆の双幅
「首長く嘴また長く足ながく齢もながくよくそろい鶴」
「首ださず手足もださず尾もださず身をおさめたる亀は万年」
軸の間に家元お手造りの輪飾り。床前をながれる結び柳に根じめは足利から到来したという見事な南天。流祖好の金獅子香合、稲穂蓬莱飾りと例年通りの飾りに家元の願いを込めた島台の濃茶をいただき、新しい一年を迎えた喜びを感じました。
 家元席
総務席 済美庵(濃茶)
床は、当流二世宗什翁の賀の歌「常盤なる 松に契りてことしより ちよの数そふ 老いぞ楽しき」がかかり、中央に茶筌蓬莱飾り、右に辰年にちなみ流祖作赤楽玉香合、左に紅白椿とつくばねが当代新年初削りの青竹花入に生けられていました。
寄付で銘「辰の春」のきんとんをいただき、膳所焼茶入銘「若草」と当代が12年前に削られた茶杓「龍窟」で点てられた当代お好みの「孤峰の昔」を味わい深くいただきました。
  総務席
直門席 雪の間
軸は当流三世眉山が仕えた月船公の四男、久留米藩有馬家十代頼永候筆の二行「長生殿裏春秋富 不老門前日月遅」。一昨年の全国大会のために好まれた香合「宝珠」十四代今右衛門作に毬枝も添えられ、唐銅耳付花入れに牡丹が生けられ格調の高い床飾りでした。
  直門席
白和会席(炉の立礼卓にて和鏡点)
この席は毎年当代好みの炉の立礼卓を使って当流独特の和鏡点が行われます。
床に見立てた朱傘青竹に当代が12年前の辰年に描かれた色紙「あら玉の年の始めに玉とりて 龍のぼり行2000年の時」がかけられていましたが12年前は時代の大きな節目でした。
家元手描きのユーモラスな龍の干支棗、瑞雲五彩蒔絵茶杓など華やかな道具組でした。
 白和会席
 早朝から開門を待つ会員  干支飾り 熨斗押えには組紐の辰
*各写真をクリックすると大きな画像を見ることができます

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