令和6年5月3日(祝)、不白流白和会春季茶会が5年ぶりに開催されました。
コロナ禍が開けて初めての茶会は、空も晴れ渡り気持ちの良い風の吹く日和となりました。
参加人数を減らしての開催でしたが、各席にぎわって挨拶を交わす喜びの声が聞かれました。
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山門にも薫風が吹いていました。
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久し振りにのぼる階段です 。
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楓の間(新書院)
主:岡田 宗侑
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護国寺での席持ちは6回めという席主。今回も見事な道具組でした。軸は流祖筆「眼看春色如流水」、啐啄斎作の竹一重切花入にむしかり、黒ろうばいが生けられていました。大きな扇面蒔絵の香合は重ね箱という珍しい珍しい品でした。風炉、釜、皆具は加賀月華で揃えられていました。
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三笠亭(濃茶)
主・増田 通蓮 |
寄付には、蓮心宗順「柳に燕の図」がかけられ、脇床には席の名の由来となった阿倍仲麻呂像が飾られていました。
本席には流祖筆「知足者常富」、如心斎作竹二重切「東大寺」に大山蓮華、香合は鷺蒔絵「住之江」翠香作が取り合わせられていました。茶入は瀬戸 銘「鳩杖」、流祖の茶杓「如意」が添っていました。水指は濃茶にふさわしい格調高い赤絵の蓋の伊部手の優品でした。
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牡丹ノ間
主・左近司 柳緑
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床には大綱老師筆「直心是道場」がかけられていました。花は流祖作黒楽筒「ながら」に大山蓮華と黒ろうばいが、香合は一閑の八卦 哲斎作でした。茶器は花丸蒔絵大棗、茶杓は流祖の銘「末広」が合わされていました。茶碗は当代の若い日の力強い作で赤楽「勇猛(ゆみょう)」でした。
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不昧軒
主・武藤 翠秋 |
床は、当代筆「閑座聴茶聲」。真台子に唐銅渦地文の皆具という格調の高いしつらえでした。茶器は時代高台寺蒔絵大棗、茶杓は当代作銘「松風」、主茶碗は弘入作赤楽銘「宝」でした。
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月窓軒
主・濵田 宗筧
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床は、当代参禅の師、宗忠老師筆「茶 天味無尽」、高知から到来の花々が紀平宗匠作の尺八花入「正直」に生けられていました。香合は藤乃実 鈍翁箱でした。茶器は如心斎好つぼつぼ棗眉山箱 彭祖宗哲作、茶杓は流祖作銘「許由」でした。
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