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 * 波上宮献茶式並びに
  御家元古稀御祝茶会
  (2013年)
    2025 年頭の言葉
                    
巳年の年頭にあたり   
                        家元八世  川上宗順
   
   
   
 初春の道場 上段花月の間
 流祖の双幅 
「首ながく 嘴またながく 足長く 齢も長く よくそろい鶴」
「首ださず 手足もださず 尾もださず 身をおさめたる 亀は万年

中央には丸三宝に鏡餅
 
   
 琵琶床には巳年弁財天にちなみ時代琵琶が飾られていました
三世眉山宗匠も琵琶の名手であったとのことです
 
   
 一指庵
宗什賀の歌「常盤なる松にちぎりて今年より千代の数そう老いぞたのしき」
花 侘助、つくばね 花入 古銅曾呂利 盆添 香合「都鳥」
丸三宝に茶筌蓬莱飾
 

 新年明けましておめでとうございます。
 流会員の皆様も清々しい良き御年をお迎えのことと存じます。
 
 今年は巳の如くコロナ禍からの脱皮の年、昨年は5年ぶりの白和会初釜、護国寺の春季茶会、夏期講習は最近の酷暑をさけ、秋期講習会となり、久し振りに会員の方々とお会いいたし、流の行事もやっと再活動の運びとなりまいた。

 しかし、活動するには健康な体力がなければなりません。
 我々茶人の体力は”只点前”、これさえ身につければ、初釜も春の茶会も秋の講習会も益々新たな活動となってゆきます。
 
 でも点前を身に着けることは難しい。あらゆる点前は、平点前に帰すといいます。
 では平点前は何処に帰すのでしょうか。
 平点前からまた一歩を踏み出さなければなりません。
 繰り返しまた繰り返すほど大きな力強い点前となってゆきます。

 巳は脱皮をして再生、我々の点前も脱皮に脱皮を重ねて健康な点前を身につけゆきましょう。

 

( ゆきま巻頭言より )

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