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初 釜

平成20年1月26日(土)東京美術倶楽部に650名余りの会員が参加し不白流白和会初釜が行われました。
 早朝から開門を待つ会員
家元席 花の間
床には、流祖の 「千年丹頂鶴」、「萬年緑毛亀」の双幅、その中央に輪飾り、床前に新米稲穂蓬莱飾り。 脇床には訶梨勒と雉の香炉が飾られていました。
竹台子には、朱手桶水指と家元の家紋入りの緑地金彩皆具が鮮やかに、家元点初の島台の濃茶が第一席めの皆様に点てられました。
 家元席
総務席 済美庵(濃茶)
床は当流二代宗什の賀の歌、「常磐なる 松にちぎりて 今年より 千代のかずそう 老いぞたのしき」 の詠草。末尾に宗什の師事した村田春海の「この歌ことによし」の添削も見所。また丸三方に当流独特の茶筅蓬莱飾り、花は故紀平先生がご丹精なさった大島椿とつくばねが生けられていました。
水指はコゲ肌も見事な備前種壺、茶入が柳原に主茶碗が流祖の黒楽、銘大黒と豪華な道具組でした。
  総務席
直門席 雪の間
床には、流祖参禅の師、大徳寺341世大龍宗丈の軸「鶴舞萬年松」、孤峰不白の号もこの禅師から授かりました。上品な肌合いの古銅アマ面(つら)耳広口の花入に寒牡丹が木とともに生けられていました。棚は恒例の紹鴎棚に五代蓮心宗順門下、馬越化生米寿の好み高砂の蒔絵の硯箱が飾られていました。
  直門席
白和会席(炉の立礼卓にて和鏡点)

青竹を組んだ床には、家元筆の瓢箪ねずみの色紙 「尾を丸め 手足も納め 子の年に 六瓢を願う 千年萬年」と六瓢を無病にかけた歌と瓢箪変じてネズミとなった独創的な絵に会員の笑みがこぼれていました。
棗は昨年沖縄波之上宮献茶に好まれた琉球王府尚家の左巴の紋の金銀一双、茶杓は五彩に螺鈿入りのめでたさあふれる道具組でした。
 白和会席

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