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丑年の年頭にあたり
家元八世 川上宗順
禅に十牛図があり仏心を牛にたとえ発心の段階から大悟に至る修行を示します。
流祖はこの十牛を七事式の一二三の点前にあてはめ
十段階それぞれに句を付けています。
点前の習い始めは 「闇(くらやみ)に牛をたずぬる新樹かな」 です。
新樹に溌剌とした意気込みを感じます。
流祖は点前を牛にたとえて自分の牛をみつけてこいと励まします。
自分の牛とはなにか ー 自分の点前をみつけること
点前の中に自分をみつけて表現する
一碗の中にピチピチと生きる自分をあらわす
それこそが孤峰不白。
茶道の根本はこの一碗を点てること
そしてこの一碗を喫することも根本
この根本の一碗のために
本年も精進してまいりましょう。
( ゆきま巻頭言より )
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