平成30年5月3日(祝)、不白流白和会春季茶会が行われました。
前夜から激しい雨にみまわれましたが席の始まる頃にはあがり、清風が吹きわたり新緑のまぶしい一日となりました。
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山門にも薫風が吹いていました。
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月光殿前庭も緑が鮮やかでした 。
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楓の間(新書院)
主:森山 柳燕
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軸は先代宗匠の筆「楽哉」、脇床には薬師寺旧講堂の軒桁を支えた「ときょう」(漢字では木偏に斗、木偏に共)が唐招提寺宋版一切経表紙芯文卓布写とともに飾られて目をひいていました。茶器は眉山好「四季草花棗 五ッの内」井上白斎作と宗種刀自作(当代との合作とのことでした)の茶杓「一声」が素晴らしい取り合わせでした。
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牡丹ノ間
主・山井 柳邨 |
床は当代筆「好日」、エンレイソウ・つくばね・マルバマンサクが竹一重切花入・銘「双鶴」瓢阿作にいけられ、香合山水蒔絵とよくあっていました。
茶器は雪吹 菊桐蒔絵 三代宗哲作、茶杓は細身の「鞠すがた」眉山宗寿作、主茶碗は流祖作の黒楽・銘「蒼龍」、替は古萩で二代坂助八作と見事な品が揃っていました。
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草蕾庵
主・安藤 宗蓉
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寄付には鈍翁の「福寿」本席床には天祐和尚の「雲月」がかけられ、繊細かつ凜としたな鉄線が流祖作竹花入・銘「風流(ふりゅう)」に生けられていました。茶入は瀬戸捻貫・流祖銘「今参(いままいる)」、茶杓は流祖作・銘「唐崎」で珍しい二つ節でした。
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不昧軒
主・鈴木 柳裕 |
床は、宗般玄芳筆「真如」、大山蓮華が古銅龍耳花入れに、香合は宝珠、宗哲作。長板に柳海剛作高麗青磁の皆具が映えていました。主茶碗は珍しい流祖の平茶碗・銘「唐崎」でした。
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月窓軒
主・吉野 宗和 |
軸は流祖の「福海萬古春」、馬越化生ゆかりの茶室ということで脇床には馬越化生米寿好 松林蒔絵硯箱 平福百穂下絵 守屋松亭作が置かれていました。茶器は時代の金地八ッ橋蒔絵に茶杓は当代新削り・銘「洗心」を合わせていました。
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宗澄庵
主・吉田 蓮和
蛯子 美蓮 |
床は、当代の若い頃の筆で「山水有清音」、ツクバネテッセンとムシカリが流祖作竹尺八花入・銘「槍のサヤ」に生けられていました。春野棗・豊平翠香作に吉水孝蓮作の茶杓・銘「養老」が添えられていました。主茶碗は柳原焼の名品でした。
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