不白流ホームページ
* 波上宮献茶式並びに
  御家元古稀御祝茶会
  (2013年)
不白流白和会 春季茶会

平成29年5月3日(祝)、不白流白和会春季茶会が行われました。
からりとした晴天に恵まれ青空と新緑のまぶしい一日、和やかに茶席を廻ることができました。
  山門の看板に迎えられ気持ちを新たにしました。
  山門をくぐると別世界にはいったようです。
  楓の間(新書院)   
合田 柳径
  軸は流祖竹画賛「此君葉々清風起」、花しょうぶとおきな草が青磁鯉耳花入にすっきりと生けられていました。亀香合は時代蒔絵燕絵。主茶碗は柳原焼内刷毛目、替は奥高麗、茶杓は中村柳鶴先生の「白雲」と流の伝統を感じるお席でした。
    
  牡丹ノ間       
主・清水 柳紫
 
軸は如心斎筆「懈怠比丘不期明日」、瓢箪土風炉に初代寒雉造の雲龍釜がかかっていました。風炉先「存清游魚図」香川宗石作が見事でした。唐子螺鈿の茶器に江岑作の茶杓、高麗茶碗と見どころの多いお席でした。
   草蕾庵  
     主・金子 宗瑛

   床には萬輝宗旭筆「呑尽西江千尺水」。真の灰型が押された土風炉に不白好剣釜、珍しい須恵焼の扇面寄竹染付水指を合わせ、茶入は黒薩摩、 主茶碗は流祖作赤楽 銘「鬼瓦」共箱が席を引き締め眼福の席でした。

  不昧軒       
主・山本 宗霞
 軸は流祖の柳画賛「風に結い雨にほどけるやなぎかな」、四方薄端の花入に雪持草が格調たかく生けられ、茶器は一兆作の燕子花八ッ橋蒔絵、茶杓は宗種刀自作銘「ゆづり葉」。一閑張丸卓に細身の道光年製染付水指がよく映っていました。
   
  月窓軒
  主・伊藤 宗珠
 軸は当代筆「福寿海無量」、白和棚に翠嵐作黄交趾荒磯文水指が映えていました。主茶碗の紫野焼赤楽もさることながら替の五代六兵衛の井戸写しがさすがに京焼の技と感じる一碗でした。茶杓は当代の新削りで銘「常盤」歌銘「ときはなる 松のみどりも 春くれば 今ひとしほの 色まさりけり」が添えられていました。脇床に置かれた香木「沈香山」が珍品でした。

   
宗澄庵       
主・森田 宗浩
  太田 宗榮
 雪底老師筆の「緑竹含煙」が見事でした。現大徳似無愁庵の落款も此の軸に一段の格を添えていました。高木治良兵衛造の鬼面風炉と十二代坂倉新兵衛の灰被姥口水指が小間によく合っていました。茶器は時季の冠蒔絵鉄五郎作に茶杓は当代作銘「好日」が力強く添っていました。

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