不白流ホームページ
* 波上宮献茶式並びに
  御家元古稀御祝茶会
  (2013年)
夏期講習会

猛暑が続く平成30年7月15日(日)、中野サンプラザ大ホールにおいて第43回不白流白和会大会ならびに第51回不白流白和会夏期講習会が開催されました。
 受付の様子 
第一部では、家元より
「半世紀にも及ぶ講習会で求めてきたものは点前の充実と研鑽です。
特に力を入れてきたのが流の特色でもある七事式です。今回も中でも重要な花月をとりあげ、また濃茶では初伝小習の茶筌飾と仕組茶碗を組み合わせた点前を勉強してまいりましょう。」
とのお言葉がありました。
のち、担当監事より平成29年度の事業報告がありました。

 舞台  家元挨拶
つづいて、80歳の賀を迎えられた13名の先生方に敬老賞の表彰が行われました。
敬老賞は山本雅蓮、茂木宗信、武藤翠秋、中岡宗恵、金井宗克、伊藤宗香、川上宗碧、山本柳香、丸山柳文、堅田宗智、柴山柳子、阿部宗春、笹本宗妙の先生方でございます。
今後も皆様ますます茶道を楽しまれますと共にご健康とご長寿を願っております。
 敬老表彰式

第2部は、遠山記念館学芸課長 依田 徹先生より
「日本文化から見る茶道の歴史」  
と題した講演をいただきました。

「そもそも日本文化とは何か。岡倉天心が日本を『アジアの博物館』と呼んだように、建築様式は中国やタイなどアジアから流入したものであり、茶そのものも中国から渡来したものであった。それらがその時々の日本人の生活によって変化・移行していく。また新たな文化が入ってくることで「日本独自のもの」として自覚されるようになった。
また、茶道も近代多くのインテリによって再評価され価値がかたまり社会に共有されるものとなりえたのである。」
というお話をいただき目が開かされる思いがいたしました。

 
   遠山記念館 依田 徹先生

つづいて点前実技に入りました。
隔年風炉と炉を交互に行っていますが、本年は風炉にあたり、
「初炭点前」
「茶筌飾と仕組茶碗の組合点(濃茶)」
「七事式の内 花月」
を行い、解説は家元が担当されました。
 風炉の初炭・床
 風炉の初炭
    軸・流祖筆「白雲多奇峰」
    右違棚・流祖座像
    左違棚・雉香合
 
左より、東 ・大和田 宗真
     正客・ 合田 柳恵
     詰 ・ 羽賀 柳雪
  茶筌飾と仕組茶碗の組合点
    茶筌飾と仕組茶碗の組合点。
 客の入席前。まず水屋茶碗に茶巾・茶筌・茶杓を仕組み持ち出す。帛紗をたたみ水指蓋上を清め、茶杓・茶巾・茶筌を飾る。次いで、茶入を乗せた茶碗を建水に乗せ、棚前に置きつける。右手に蓋置、左手に柄杓を持ち出し、棚上に飾る。 客は順に、床・点前座に進み拝見をする。
  
東 ・須貝 宗世 左より、正客・ 藤野 宗些
    次客・ 岩井 宗心
    詰 ・中山 柳恵
   
            花月
      軸は流祖筆「花月 賓主互換」
      花は高砂芙蓉・撫子・女郎花
      花入・木耳籠
      香合・紀平先生所持の聚光院古材
   花月
 右より、一客・羽賀 柳雪
      二客・藤野 宗些
      三客・岩井 宗心
      四客・中山 柳恵
     東・合田 柳恵
       
   
 東が仮座に入ると折据が廻ります。
      
 四服目を点てる花は茶巾をたたみ直します。 
 


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