皆様、新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様もおもいおもいの新年を迎えられ一年の計を立てられていることと存じます。
年と共に一年はまたたく間に過ぎてゆきます。月それぞれ、季節それぞれの行事も終わったとおもえばまた眼前、それ等の行事も流として無事務めることが出来ましたのも会員皆様の協力があればこそと深く感謝申し上げます。
本部と支部、支部と支部の交流をはかる全国大会は昨年は栃木県支部主催による宇都宮の地での大会でした。もとより流の県支部の中心は足利でありますがこの地は三世眉山宗寿と四世仙溪宗寿の門下で足利の隣、古河藩の家老渡辺信立(のぶたつ)、そして五世蓮心宗順がこの地に深くかかわり、また蓮心門の長、四郎三(しろぞう)(号物外)は足利の数寄者として活躍しました。こうした先達達の力が足利に不白の流れを築いたのです。そしてこの大会は、先代流再興の後、昭和二十八年五月十日に栃木県支部が発足して以来丁度六十五年の時をかけた意義ある大会となりました。各地の大会はこうした歴史の上に成り立ち流に更に精彩を加えてゆきます。
本年はいよいよ東京支部の主催となり本部全力をあげて取り組む所存です。しかしこうした大会や茶会を作り上げるには普段の稽古こそその活動力、基本を忘れず精進してゆくことが何よりも大切と思っております。
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