不白流ホームページ
* 波上宮献茶式並びに
  御家元古稀御祝茶会
  (2013年)
2018 年頭の言葉
                    
戌年の年頭にあたり   
                        家元八世  川上宗順

 新年あけましておめでとうございます。

 会員の皆様も新しい年の始めを期待をもって迎えられたこととお喜び申し上げます。

 当流「ゆきま」も季刊として発刊以来おかげさまで足掛け26年、100号を迎えました。

ひとえに会員皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
「ゆきま」の歴史をひもとけば昭和28年4月、流の茶道誌としてその第1号が創刊、誌の題は先代の知友文芸評論家亀井勝一郎が新古今の藤原家隆の
”花をのみ 待つらん人に 山里の ゆきまの草の 春をみせばや”
から「ゆきま」を撰し、先代宗匠が書としました。

 その創刊号は前年の昭和27年3月1日、菩提寺安立寺にて七世襲名の報告、2日に護国寺で歴代の追善茶会、そして11月7日、8日の二日にわたり護国寺に於いて襲名披露茶会と、七世のもと、不白流一門は新たな流に羽撃かんとする熱気あふれる内容でうまり、いつかこの創刊号の復刻をと思わずにはいられません。

 初の編集長は勝一郎夫人斐子、次に直門で平凡社編集の吉水孝蓮が担当し、もくもくと27年間を務めましたが通号431号をもって高齢により休刊となりました。

 再刊は急務でしたが流の財団化に伴い家元舎弟紀平正人が編集者となって平成4年12月最大限の努力をはらい季刊として「ゆきま」が再出発、再刊第1号の表紙には流祖好の金獅子香合が輝き、1991年久留米岩田屋に於ける流祖不白展、高良大社1600年御神期の家元献茶式、平成3年の白和会40周年記念茶会、四国支部長小松宗桂師の卒寿の茶会、山梨県支部長渡辺宗葉師の95歳長寿茶会と、盛沢山の内容でした。

 第二号から紀平の英断で写真全てカラー刷となってその号の特集福岡県支部二十五周年記念茶会の茶会風景や茶道具はやはりカラーでなければと実感しました。しかし紀平は平成十八年突然と逝去、ゆきまの存続kも危機的な状況でしたが会員の協力によって現在に至っています。

今先代が月刊「ゆきま」百号記念(昭和26年8月)に寄せた巻頭言
”不白流により「ゆきま」は育ち、その「ゆきま」が茶道文化に寄与していく”
という言に立ちかえってこれからの「ゆきま」を育ててゆきたいと願っています。

( ゆきま巻頭言より )




この頁の先頭へ