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* 波上宮献茶式並びに
  御家元古稀御祝茶会
  (2013年)

新年を寿ぐ白和会初釜が平成30年1月27日(土)東京美術倶楽部にて開催されました。
数十年ぶりの寒波にみまわれている東京では、氷点下2℃の冷え込みの中早朝から多くの会員が開門を待ちました。会場内は新年の挨拶を交わす声も和やかに、各席を廻り楽しみました。
今回は昨年沖縄で開催された全国大会の跡見の道具が各席で用いられていました。

家元席 花の間
床には、流祖八十六歳の筆
  「千年丹頂鶴」 
  「緑毛萬年亀」
鶴と亀が画になっている流祖らしい洒脱な双幅がかけられ、軸の間に家元お手造りの輪飾り、結び柳に栃木から到来のたっぷりの南天。
流祖好の金獅子香合、中央手前には稲穂蓬莱飾り、琵琶棚には訶梨勒がつるされ雉香炉と今年も無事に過ごせますようにとの願いを感じ取りました。
 家元席
総務席 済美庵(濃茶)
本席の床は流祖米寿の自画賛「福禄寿 福禄寿さても天窓(ひたい)のみじかさよ いのちながきに思ひくらべて」、茶筌蓬莱飾、紅白椿につくばね、香合は赤楽「砂金袋」了入作でした。水指は沖縄で湯桶として使われたという「朱漆湯庫(ターク)」が目をひいていました。

  総務席
直門席 雪の間
軸は鉄舟宗昆筆「年々是好年」「日々是好日」の双幅、花は寒牡丹に木が添えられていました。脇床には色絵寿老人・六代清水六兵衛作が飾られ新春のめでたさがいっぱいにあふれていました。当代が全国大会のために削られた茶杓「ニライカナイ」、宗種刀自作赤楽茶碗「瑞雲」などが目を楽しませてくれました。
  直門席
白和会席(炉の立礼卓にて和鏡点)
この席は毎年当代好みの炉の立礼卓を使って当流独特の和鏡点が行われます。
床に見立てた青竹に当代が描かれた干支戌画賛「己顧保礼和温々々(ここほれわんわん) 己を顧み礼を保てばおだやかおだやか(なごみぬくもり)」がかけられていました。
家元手描きの鳳凰の干支棗、当代作の茶碗一双(いぬが掘って出てきた小判の画)など華やかな道具組でした。
 白和会席
 総務席寄付「懸蓬莱 遠山台のし飾」野崎真一画   直門席の脇に飾られた寿老人
*各写真をクリックすると大きな画像を見ることができます

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