不白流ホームページ
 * 波上宮献茶式並びに
  御家元古稀御祝茶会
  (2013年)
    2024 年頭の言葉
                    
辰年の年頭にあたり   
                        家元八世  川上宗順
   
 初春の道場 上段花月の間
 流祖の双幅 「千年丹頂」「萬年緑毛亀
流祖好の金獅子香合、中央手前には丸三宝に鏡餅
 
   
 一指庵
宗什翁賀の歌
常盤なる松にちぎりて今年より千代の数そう老いてぞ楽しき
花 侘助、つくばね 花入 古銅曾呂利 盆添 香合 流祖作 宝珠
丸三宝に茶筌蓬莱飾
 

 新年明けましておめでとうございます。流会員の皆様も清々しい新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
 
 さて、コロナも第五類になったとは言えいまだコロナ禍であることに変わりなく昨年も流の主な行事は中止となりましたが、このままではと今年から規模を縮小して初釜、春季茶会を再開そして夏期講習会は近年酷暑の夏、これをさけて秋ではとのことで秋期講習の運びとなりました。茶会や講習会で久し振りに皆様とお会いできることを楽しみにしております。

 今年は辰年、ゆきまの表紙は龍が手に持つ如意宝珠、意のままにあらゆる宝を降らせる玉、宝尽くし文様の代表格でこれと同じ玉を図にした流祖自作の赤楽の茶碗があり、しかもこの茶碗には如意と銘ある茶杓が添います。この茶杓にて孤峰の茶をすくいこの玉の茶碗で茶を喫すると茶の湯が自由自在になると。辰年の初釜には如意の茶杓と宝珠の茶碗を使って新年をことほぎたいと思います。

 茶の湯の自由自在はまず点前をただしく一碗を茶の礼とする道に精進すること、本年も皆様と共に一碗是道、一碗が道の点前を行じてゆきましょう。


 

( ゆきま巻頭言より )




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