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午年の年頭にあたり
家元八世 川上宗順
流の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は九州支部主催全国大会も梅林寺、水天宮という地を得て大円成となり、本年は山梨にて大会が開催されます。山梨県支部は私が襲名して初めて発足した支部、世界遺産となった富士山のもとでの茶会を楽しみにいたしましょう。こうした茶会が出来るのも会員の力があってこそ、不白を学ぶ白和の人が向上すればするほど流も向上します。流づくりはまず人づくり。
我々は茶道を学ぶ茶道人、”点前を以って茶を点てる人”です。ここを向上させること、まず点前の一碗が向上の第一歩、茶会、茶事はその発表の場です。
大会濃茶席であった梅林寺臨川亭の軸は眉山翁が宗旦居士の茶の湯道歌を書いたもの、その冒頭は”金銀のべたる中に茶の湯あり、馬屋の中に茶の湯あり”と ーどこもかしこも茶、何もかもが点前ー 掃除も、ごはんをいただくのも、人と接するのも全てが点前、そのような境地を人を茶人。この最高の境地もただ一碗から、その一碗は点前を通してのみ可能。
本年もひたすら点前に打ち込んで自分づくりに流の人づくりに、励んでゆきましょう。
( ゆきま巻頭言より )
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