まさに梅雨明けが発表された平成27年7月19日(土)、中野サンプラザ大ホールにおいて第40回不白流白和会大会ならびに第48回不白流白和会夏期講習会が開催されました。
40回を迎えた節目の年ということで心新たに稽古に向かう心持ちがいたしました。 |
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受付の様子
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学校茶道の皆さん |
第一部では、家元のお言葉
「流の点前の目指すところは流祖不白居士の言う”点前はワザをよく用い働き、拍子もなくクセもなくただ自然の躰をつくること”」とのお話が印象的でした。続けて
「この境地を得るために流の型があり、我々はそれを修得するために稽古をしてゆきます。また茶道具を知ることは茶の美という極めて高い美の教養を身につけることにつながります。」
とのお話がありました。
のち、担当監事より平成26年度の事業報告がありました。
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舞台 |
客席 |
つづいて、80歳の賀を迎えられた15名の先生方に敬老賞の表彰が行われました。
敬老賞は原 宗絹、米良宗栄、久冨宗澄、萩原宗峯、鈴木柳裕、内田光順、高橋柳操、岡田宗信、小林素雪、小井土柳水、國分宗道、守屋柳保、渡邉柳藻、野原宗美、田村宗俊の先生方でございます。
今後も皆様ますます茶道を楽しまれますと共にご健康とご長寿を願っております。 |
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第2部は、駒澤大学教授の小川 隆先生より
「茶道と禅語」 -お茶のこころ 禅の言葉ー
と題した講演をいただきました。先生は現在「ゆきま」誌にも禅語の解説を連載していただいております。資料は少々むずかしそうでしたが、先生の軽快なご説明の話術のおかげであっという間の1時間でした。最後にイチロー選手や羽生選手のしぐさを引き合いに「先人の残した型を引き継ぐ大切さ」について語られたことは、先の家元のお言葉に呼応して心に残りました。
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つづいて点前実技に入りました。
隔年風炉と炉を交互に行っていますが、本年は炉にあたり、
「小習十三ヶ条の内 茶碗飾と炉の初炭点前」」
「炉の茶筌飾にて続き薄茶」」
を行い、解説は家元が担当されました。
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茶碗飾と初炭点前
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茶碗飾と初炭点前
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入席時、床に茶碗が飾ってあることから、茶碗飾であることがわかります。 |
正客の「どうぞお進みください」の言葉で茶事が始まります。
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茶碗飾と初炭点前
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茶碗飾と初炭点前
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挨拶の後、東は初炭を行います。
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右より、正客:佐藤 宗美
東 :佐々木 宗竹
詰 : 中山 宗静 |
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茶筌飾にて続き薄茶
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茶筌飾にて続き薄茶 |
中立後、茶筌飾の形で始まります。 |
左より 東 :松井 宗令
正客:竹田 宗英
次客:中山 宗静
詰 :山田 宗敬 |
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茶筌飾にて続き薄茶 |
茶筌飾にて続き薄茶 |
濃茶の後、座布団、煙草盆、干菓子を持ち出します。 |
茶入、茶杓、仕服、薄器の四器を拝見に出します。 |
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